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HubSpot公開日 2026.07.03・更新日 2026.08.12UniteX編集部・約11分で読めます

HubSpot運用代行の費用相場2026 — Platinum Partnerが内訳と「外注すべき業務」を正直に公開

HubSpot運用代行の費用相場2026 — Platinum Partnerが内訳と「外注すべき業務」を正直に公開
井元裕樹
監修者株式会社UniteX 代表取締役
井元 裕樹

大手IT企業で3年半にわたり大手企業向け営業に従事した後、Sansan株式会社にて営業・カスタマーサクセスを経験。その後HubSpot Japanに入社し、提案営業として数百社のHubSpot導入を推進。2024年に株式会社UniteXを創業。夫婦ともにHubSpot出身で、家族でHubSpotにフルコミットする体制のもと、九州エリア初のHubSpot Gold Solutions Partner認定を経て、西日本エリア初のPlatinum Solutions Partnerに認定。AI×CRMで企業の事業変革を支援している。

HubSpotを導入したものの、「ワークフローを組む時間がない」「レポートが月次会議に間に合わない」「設定を触れる人が退職してしまった」——運用フェーズのつまずきから、運用代行の外注を検討する企業は少なくありません。

ただ、いざ外注しようとすると最初の壁になるのが「結局いくらかかるのか分からない」という問題です。運用代行の料金は各社「個別見積もり」が基本で、相場感がつかめないまま問い合わせるしかないのが実情です。

この記事では、HubSpot Platinum Solutions PartnerであるUniteXが、運用代行の費用相場を委託範囲別に整理し、月額費用の中身(何にいくらかかっているのか)を工数レベルで正直に公開します。あわせて「そもそも外注すべき業務なのか」を判断できるマトリクスも用意しました。予算取りの材料として、そのまま使っていただけます。

この記事でわかること
  • 結論:HubSpot運用代行の費用相場【早見表】
  • 費用に幅がある理由 — 料金体系は3パターン
  • 月額費用の内訳 — 30万円の中身を工数で分解する
  • 外注すべき業務・内製すべき業務の判断マトリクス
  • 失敗しない運用代行会社の選び方5つ

結論:HubSpot運用代行の費用相場【早見表】

先に結論です。HubSpot運用代行の費用相場は、フル委託で月額30万〜80万円、部分委託で月額10万〜30万円、スポット相談なら月額10万円前後が目安です。初期構築を伴う場合は、別途30万〜100万円程度の一括費用がかかります。

委託範囲費用目安こんな会社向け
フル運用代行月額30万〜80万円社内に担当者を置けない。戦略から実務まで丸ごと任せたい
部分委託(MA運用・レポート等)月額10万〜30万円担当者はいるが、専門性の高い領域だけ任せたい
スポット相談・サポートデスク月額10万円前後自社で運用しつつ、詰まったときに聞ける相手が欲しい
初期構築(一括)30万〜100万円導入直後。パイプライン・プロパティ・自動化の土台づくり

なお、この金額はあくまで「運用代行の費用」であり、HubSpot本体のライセンス費は別にかかります。プラン別のライセンス料金はHubSpot料金プランの選び方【2026年最新】で詳しく解説しています。

ここから、なぜこれだけ幅があるのか、月額費用の中身は何なのかを分解していきます。

費用に幅がある理由 — 料金体系は3パターン

運用代行の見積もりが会社によって大きく違うのは、料金体系そのものが3パターンに分かれているからです。

① 月額固定型(最も一般的)

毎月決まった金額で、あらかじめ合意した業務範囲を委託する形式です。相場は月額15万〜50万円。業務範囲が広いほど高くなります。予算が立てやすい反面、「今月はあまり依頼しなかったのに同じ金額」という月も発生します。

② 時間単価型

コンサルタントの稼働時間に応じて課金される形式で、相場は1時間あたり1.5万〜3万円です。依頼量が少ない月は安く済みますが、大きな設計変更が入る月は想定を超えることがあります。「月20時間まで」のような上限付きプランを用意している会社が多いです。

③ 成果報酬型

基本料金+リード獲得数や商談化数に連動した報酬を支払う形式です。採用している会社は少数派で、広告運用とセットの場合に見られます。成果の定義を厳密に握らないとトラブルになりやすいため、契約前の擦り合わせが必須です。

中小企業の場合、まずは月額固定型の部分委託(月10万〜30万円)から始めるのが現実的です。 いきなりフル委託にすると、後述する「社内に何も残らない問題」が起きやすくなります。

月額費用の内訳 — 30万円の中身を工数で分解する

「月額30万円」と聞くと高く感じるかもしれません。ここでは、Platinum Partnerとして実際に運用支援を提供している立場から、標準的なフル運用代行の月額費用が何で構成されているかを分解します。

HubSpot運用代行フル委託・月額30万円の内訳を6つの業務(定例会・自動化保守・レポート・データ整備・制作実務・問い合わせ対応)で示した図解

業務内容月間工数目安具体的な作業
定例会・ディレクション3〜5時間月次レビュー会議、施策の優先順位付け、質疑対応
ワークフロー・自動化の保守4〜8時間既存フローの改修、新規自動化の設計・テスト
レポート・ダッシュボード3〜6時間月次レポート作成、ダッシュボード改修、KPI集計
データ整備3〜6時間重複コンタクトの名寄せ、入力ルール違反の是正、リスト整理
メール・LP等の制作実務4〜10時間メルマガ配信設定、フォーム・LP修正、A/Bテスト
問い合わせ対応・改善提案2〜4時間随時の操作質問対応、新機能の活用提案

合計すると月20〜40時間程度の専門人材の稼働です。時間単価2万円換算で40万〜80万円相当の稼働を、月額30万〜50万円のパッケージとして提供しているのが実態に近い構造です。

逆に言えば、見積もりを比較するときは「月額いくらか」ではなく「月何時間の稼働が含まれ、何をどこまでやってくれるのか」を確認すべきです。同じ月額30万円でも、定例会だけの会社と実務まで巻き取る会社では価値がまったく違います。

業務範囲別に切り出した場合の相場は、おおよそ次の通りです。

  • MA運用(メール配信・ナーチャリング): 月額15万〜40万円
  • コンテンツ制作(ブログ・メール原稿): 月額10万〜30万円
  • レポーティングのみ: 月額5万〜15万円

外注すべき業務・内製すべき業務の判断マトリクス

「運用代行を頼むべきか、社内で頑張るべきか」という質問に対する答えは、社内リソース(担当者を置けるか)× 活用レベル(HubSpotをどこまで使いこなしたいか)の2軸で整理できます。

社内リソースと活用レベルの2軸で内製か外注かを判断する4象限マトリクス図(内製+スポット相談/部分委託/フル委託)

活用レベル:基本機能中心活用レベル:高度な自動化・分析まで
担当者を置ける内製が最適。スポット相談だけ確保部分委託。設計・構築は外注し、日常運用は内製
担当者を置けない部分委託(レポート・データ整備)フル委託。ただし内製化の出口を契約時に決める

もう一段具体的に、業務単位で切り分けるとこうなります。

HubSpot運用で外注に向く業務(自動化の設計・初期構築・データ整備・レポート設計)と内製すべき業務(商談入力・一次対応・意思決定)を左右で比較した図解

外注に向いている業務

  • ワークフロー・自動化の設計: 専門知識の差が成果に直結する。誤設計は「メールの誤爆」など事故につながる
  • 初期構築・大規模な設計変更: 頻度が低く、社内にノウハウを貯める投資対効果が薄い
  • データクレンジング・名寄せ: 手間がかかる割に属人化する意味がない
  • レポート・ダッシュボードの初期設計: 一度正しく作れば、あとは見るだけにできる

内製すべき業務

  • 商談・顧客情報の入力: 営業活動そのもの。外注できないし、してはいけない
  • リードへの一次対応: スピードが命。社内で完結すべき
  • 施策の意思決定: 「どの顧客層に何を売るか」を外注先に委ねると、CRMが自社の戦略とズレていく

原則は「設計と構築は外注、日常運用と意思決定は内製」です。この分け方が最も費用対効果が高く、外注費も月額10万〜30万円のレンジに収まります。

失敗しない運用代行会社の選び方5つ

① パートナーランクと認定資格を確認する

HubSpotには公式パートナー制度があり、支援実績に応じてランク(Gold、Platinum、Diamond等)が付与されます。ランクは実績の客観的な指標になるため、候補会社がHubSpot公式パートナーディレクトリに掲載されているかをまず確認しましょう。

② 「作業範囲表」を出せる会社を選ぶ

前述の通り、月額費用の価値は含まれる稼働の中身で決まります。見積もり段階で業務範囲と月間稼働目安を表で提示できない会社は、契約後に「それは範囲外です」が多発しがちです。

③ 内製化への移行プランを聞く

優良な支援会社ほど「いずれ自社で回せるようになる」設計を持っています。逆に、レポートの作り方すら開示しない会社は、依存させて契約を引き延ばすビジネスモデルの可能性があります。「1年後に社内でできるようになっている業務は何か」を商談で必ず聞いてください。

④ 定例会の中身を確認する

運用フェーズのパートナーの価値が最も出るのが定例会です。「先月の数字の読み上げ」で終わる会社と、「数字から次の打ち手を提案する」会社では雲泥の差があります。定例会のアジェンダサンプルを見せてもらうのが確実です。

⑤ 自社の業界・規模の支援実績を聞く

BtoBとBtoC、従業員10名と300名では、HubSpotの使い方がまるで違います。近い規模・業態の支援事例があるかは、提案の精度に直結します。

費用を抑える3つの現実的な方法

① 「全部任せる」をやめて範囲を絞る

最も効果が大きいのはこれです。判断マトリクスで内製と決めた業務を委託範囲から外すだけで、月額50万円のフル委託が月額15万〜20万円の部分委託になるケースは珍しくありません。

② 初期構築に投資して、運用を軽くする

一見逆説的ですが、初期構築で入力の自動化・レポートのテンプレート化まで作り込むと、毎月の運用工数そのものが減ります。「初期は安く、月額で回収」型の見積もりには注意してください。総額では高くつくことがあります。

③ AIで運用実務を自動化する

2026年現在、運用代行の構造自体がAIで変わり始めています。HubSpotはMCP(Model Context Protocol)経由でClaudeなどのAIアシスタントと接続でき、これまで人が手作業でやっていた月次レポートの下書き作成、重複データの検出、入力漏れのチェックといった作業をAIに任せられるようになりました。

UniteXでも、自社と支援先のHubSpot運用にClaude連携を組み込み、レポート作成やデータ整備にかかる工数を大幅に圧縮しています。「人の工数を月30万円分買う」のではなく「AIが回る仕組みを作って月額を下げる」という選択肢が現実になっており、運用代行を検討する際はAI活用による効率化を提案できる会社かどうかも比較軸に加えることをおすすめします。

UniteXの運用支援の考え方

相場記事を書いている当社自身の料金方針も、透明性のために記載しておきます。

UniteXはHubSpot Platinum Solutions Partnerとして、元HubSpot社員を中心としたチームで構築・運用支援を提供しています。料金は支援範囲に応じた個別見積もりで、「まず範囲を絞って始めて、成果を見ながら広げる」ことを推奨しています。

方針として大切にしているのは次の3点です。

  • 丸投げを受けない: 入力と意思決定はお客様側に残す設計にします。HubSpot社内でカスタマーサクセスが見てきた「解約する会社」の共通点は、社内に運用が定着していないことだからです
  • 内製化をゴールに置く: 定例会では毎回「社内でできるようになったこと」を確認します
  • AIで運用コストを下げる: Claude×HubSpot連携を支援メニューに組み込み、毎月の作業工数を構造的に減らします

まとめ

最後に、相場の早見表を再掲します。

委託範囲費用目安
フル運用代行月額30万〜80万円
部分委託月額10万〜30万円
スポット相談月額10万円前後
初期構築(一括)30万〜100万円
  • 見積もり比較は「月額」ではなく「含まれる稼働時間と業務範囲」で行う
  • 原則は「設計と構築は外注、日常運用と意思決定は内製」
  • 内製化への移行プランと、AI活用によるコスト圧縮を提案できる会社を選ぶ

自社の場合はどの委託範囲が適切か、いくらの予算を組むべきか——具体的に検討したい方は、お気軽にご相談ください。現状のHubSpot環境を拝見した上で、外注すべき業務・内製すべき業務の切り分けからご提案します。

よくある質問(FAQ)

Q1. HubSpot運用代行の費用相場はいくらですか?

フル委託で月額30万〜80万円、MA運用やレポートなどの部分委託で月額10万〜30万円、スポット相談なら月額10万円前後が目安です。初期構築を伴う場合は別途30万〜100万円程度かかります。

Q2. 運用代行とオンボーディング(導入支援)の違いは何ですか?

オンボーディングは導入直後の初期設定・構築を行う一括契約(数十万円規模)、運用代行は導入後の日常運用を継続的に支援する月額契約です。多くの支援会社が両方を提供しており、初期構築から同じ会社に依頼すると設計思想が一貫するメリットがあります。

Q3. 運用をすべて外注しても大丈夫ですか?

おすすめしません。商談情報の入力や顧客への一次対応、施策の意思決定まで外注すると、CRMのデータと自社の営業実態が乖離し、契約終了と同時に運用が崩壊します。「設計と構築は外注、日常運用と意思決定は内製」が原則です。

Q4. 最低契約期間はありますか?

月額契約の場合、3〜6ヶ月の最低契約期間を設ける会社が一般的です。運用改善は施策の実行から効果検証まで最低でも数ヶ月かかるため、1ヶ月単位の契約はかえって成果が出にくい面もあります。

Q5. 途中で内製に切り替えることはできますか?

可能です。むしろ優良な支援会社は内製化への移行を前提にした支援設計を持っています。契約前に「内製化支援の実績」と「移行時のドキュメント整備(運用マニュアル・設定仕様書)に対応してくれるか」を確認しておくとスムーズです。

Q6. HubSpot本体のライセンス費用はいくらかかりますか?

利用するHub(Marketing/Sales/Service等)とプラン(Starter/Professional/Enterprise)によって月額数千円から数十万円まで大きく変わります。最新の料金体系とプランの選び方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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